2005年11月08日

アジなエリー

プロは凄い。
あのエリーに・・・「あの」と言うからには
それなりに空しい事実の蓄積があったわけだが、
そのエリーに無理のない手順を踏みながら
ハードルを跳ばせてしまったではないか!

それだけで私は感激してしまった揺れるハート
ぴょこんと跳んだだけで大喜びできる程度の犬だが
一緒に練習場を走ることが楽しくてならなかった。
大会は皿の方で楽しめるから、アジはレッスンだけで
満足だと本心から思っていた。

が、のんびり楽しんでいるうちにコルボが加わった。
彼は飛皿犬ではなかったので皿大会に出番はない。
(一からゆっくり仕込んで大会にも出したが
 選手生命は短かった)
家族全員で楽しむためにアジ大会にも出てみるかと
気が変わったのだった。



エリーは最初から最後まで低性能のアジ犬だった。
ハードルを跳び越えることが彼女の精一杯であり
合理的に「跳ぶセンス」は絶望的かつ矯正不能だった。
ハードルの前で止まって「よいしょ」と跳ぶので
助走が生きず、タイムも遅い。
アジでのエリーしか知らない人が皿大会に遊びに来て
彼女が速く走るのを見てすごく驚いたことがある。
また、大会で「その子、腰が悪いのでは?」と心配して
声をかけてくれる人もいた。
違うんです。跳び方がどんくさいだけなんですたらーっ(汗)

でもエリーはいつでも熱心にアジに挑んだ。
彼女に限って「やる気」や「テンション」の心配を
したことはなかった。
ハンドラーの失態には猛抗議しながら
エリーはいつでも懸命に走っていた。下手だったけど。

音響シャイのエリーにはドラゴンハットは鬼門だった。
あらゆる音が天井に反響するのが神経に障るのだ。
(初めて行った時は場内を散歩するだけでぶるぶる震え
 2回目以降は慣れたようにも見えたが
 自分の引退を理解した後は場内に入りたがらない)
なのに1番ハードルを見ると前傾姿勢を取って
「いくわよ!」と雄たけびをあげて飛び出す。

(エリーの不器用ジャンプ@ドラゴンハット)
dragon_blog.jpg


それでもドラハ限定で怖いのが昇り物と黒トンネルだ。
やりかけて戻ってしまったり、最初から拒絶したり。
そこを丁寧に誘導し、こまめに褒め励ましてやると
勇気をふりしぼってゆっくりゆっくり通過する。
とても人様に自慢できるような姿ではないが
エリーが私を信頼してくれている喜びと
期待に応えたエリーの達成感が混ざり合う瞬間は
私達にとってアジの醍醐味のひとつだった。

不器用な私にはエリコル2頭を同じクラスで
ハンドリングすることが難しくなり
シュウもアジを楽しみたいと言うので
エリーの後年のハンドラーは彼に替わったのだが
彼女の走りは不変だった。
2度に上がった後は我家だけのルールとして
標準タイム+10秒を「エリータイム」として
私は彼女を応援し続けた。

入賞には無縁のエリーだったが、それでも長く
やっていると珍事は起こる。
エリーは1回だけJKCで優勝しているのだ。
閑古鳥が鳴いていた大昔の東北ブロックのAG1。
出場犬3頭爆弾のうち2頭が失格したのだ爆弾爆弾
手放しで喜ぶには恥ずかしすぎる話だが
まあエリーらしいと言えばエリーらしい。

カジュアルなディスクの大会に比べて
アジの大会を最初は窮屈に感じてしまい
皿優先で遊んでいたのだが、
いつしかアジの面白さと奥深さにはまっていった。
コルボが主治医から早々に皿遊びを禁止されたことで
我家のアジ優先が決定的となった。

故障というのが現在まで一切ないのが自慢で
ヘボでも10歳まで現役を目指していたが
シニアな年齢になると豊かだった筋肉が落ちていき
効率の悪い跳び方ゆえに体力的にきつくなってきた。
コースの後半で足がもつれてくるのだ。
9歳になる直前で競技会を、9歳過ぎにレッスンも引退した。
今はカーラの成長を見守りながら
練習会のシニア用ハードルで相変わらずの変な走りを
楽しんでいる可愛いお局様である。
posted by NAO at 13:03| Comment(6) | TrackBack(0) | エリー(Ellie) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サクラもいつも懸命に走っている。ヘタだけど。(爆)
全力で健気な長女は、この意欲を活かすセンスに恵まれなかったんだよねー。(^^;
あ〜〜〜、他人だけどエリーが愛しい。

で、牛タンやめて、近江牛にするの?
牛タン専門店も閉鎖に追いやられたり大変そうだよね。
Posted by at 2005年11月08日 14:00
どなたかと思ったらピーチさんだね!(笑)

エリーを愛しく思ってくれてありがとう。
私もサクラが愛しくてならないよ(T▽T)
サクラにもエリーにも何の罪もないもんね。
ピーチさんと私って必ずしも似てないけど
犬に見せる顔だけは同じなのかなぁ?
でもピーチさんは鬼婆の前科はないね(爆)

お互いに2代目のタイプも似ているのはなぜ?
これからも頑張ろうねっ!
Posted by NAO at 2005年11月08日 19:20
確かにエリーは跳ぶのが得意じゃなかったけど、今でも走るとなると気合十分だし、脱走とかないだけええやんか(脱○はあったけどね(^○^)
ウチなんて、跳ぶのが下手なだけじゃなく、2度に上がっても自主退場するわ立ち止まるわ…とうとうゼロポイントのまま現役引退になりそうだわ。それでも何だかんだ7年半も続いているんだから、アジの魔力はすごいものだな。

カーラ、謹慎がとけて良かったね!
Posted by kiko at 2005年11月08日 23:11
kikoさん、おはよう♪
ポイントカード!(@_@)
そんなものの存在はエリーに関して忘れてた(爆)
でも何かの間違いで少し持ってるよ(笑)
あのラッキーコースの時、イヴちゃんいなかったかも。

そうそう、ンコ失格!!!!!!
kikoさん、ありがとう。
また下ネタだけどそれで1つ書けるわ>エリー編
本当にネタの宝庫な女だからコルボの出番が
なかなかまわってこないや(爆)
Posted by NAO at 2005年11月09日 09:33
あれー、名前が抜けてたね。失礼!

あはは、わたしには鬼婆の前科はないよ。(笑)
でも、サクラは試行錯誤の詰まった犬だから、
気づかずにいろんな間違いを犯していたと思うなぁ。

このタイプは一家に2頭はいらない。(爆)
すみれで本当によかったと思うのだ〜。
NAOさんは接し方が大きく変わったこともあるんだろうけど、
わたしはどうなんだろ??
単純にすみれがそういう犬だったとも思えるし、少しは改心したのかな。(^◇^;)
Posted by ピーチ at 2005年11月09日 10:07
そう、素人考えの試行錯誤の集大成!
で、可愛いけど一家に2頭はいらない!!!
お言葉、身もだえするほど沁みるわぁ(爆)

でも川でのカーラはエリー2号だよ(涙)
プロの指導を受けながらエリーと隔離して育てたのに
川だけは一緒にせざるを得ないからさ。
私じゃない、エリーが教えちゃうんだ。
お宅もご注意あそばせ(笑)
Posted by NAO at 2005年11月09日 17:48
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