2005年09月30日

フードジプシーの始まり

牛生肉だけを食べて一生を過ごす訳にもいくまい。
再びエリーの食事はふやかしたドライフード主体に戻った。
が、食に対する執着が乏しく、下痢や嘔吐は日常茶飯事だった。
無知で心配性だった私は近所の動物病院の常連になった。
少なくとも月1回はふくろと一緒に駆け込んでいたような。
(食の問題以外にも咳、くしゃみ、しゃっくりが1ヶ月ほど続き
軽度の外耳炎の治療にも数ヶ月を要した)

「フードよりもその紐を齧りたいのーっ!」

baby2-1.jpg

当時の犬日誌(この手のことが続いた試しのない自分だが
虚弱な仔犬のこと、いつ受診してもきちんと説明できるように
書き始めた。やめるとエリーが死ぬような気がして奇跡的にも
現在18冊目を書き続けている)を読み返すと
「ガツガツ食べた」「今までで一番いいウンチ」「快便」
という記載のある日もあるが
後から思うに「good」の基準が低すぎるだけだったバッド(下向き矢印)
(とりあえず固体ならヨシとかあせあせ(飛び散る汗)
普通のふくろをしたのは3歳になってから。
ガツガツ食べて本当の快便をしたのは6歳半以降のことだ。
ピカピカつやつやぴかぴか(新しい)の一本グソを初めて見た時
ウンチってこんなに美しいものなのかと見惚れてしまった黒ハート
フードは実名を記す。
伏字は気持悪いし、そのフードを中傷する意はないから。
エリーのことを体質が違う他の犬に適用するのは愚かだし
逆に、いいフードだから合わない訳がないと言われても
こちらも事実を記録しているだけなので遠慮するのは変だ。
要するにごくごく個人的な話ということだ。

最初はブリーダーと同じ銘柄を使うものだと本にあった。
ユカヌバだ。
エリーはこれの匂いに顔を背け、食べると下痢をした。
食べた量と生ゴミになった量とどちらが多かっただろう。
親元から買った袋がなくなり、近所で間に合わせに買った
アイムス、サイエンスダイエットも撃沈。
下痢以前の問題として殆ど口をつけない。
ソリッドゴールドはいきなり顔をしかめて逃亡する始末だ。
(確かにユニークな匂いだったような。遠い記憶だが)

ブリーダーに「広告が派手or激安フードは×」と言われており
近所のホームセンターのフードは買えなかった。
仕方なくユカヌバを取寄せつつ犬雑誌(当時唯一の情報源)を
読み漁った。
車で40分程のショップは勉強熱心らしいとあり、駆けつけた。

「ユカヌバはコロコロした仔犬を作るからブリーダーに人気が
あるんですよ。でも脂っこいから胸焼けするのかダメな子も
いるんですね。私は仔犬が必ずしもコロコロ肥っている必要は
ないと思うんです。犬は粗食がいいというのが私の考えです」
橇犬の育成にも関わっているらしい店主の説明だった。
「なるほど!」と思った。私自身も胸焼けしやすい体質だ。
その店が推奨するのは「フローム」というフードだった。
それに替えた途端、エリーは積極的に食べるようになったグッド(上向き矢印)
絶賛とともに採用exclamation×2exclamation×2

(定期的な食欲&体調不良は続いたが、安定して食べるだけで
私達は満足だった。完全栄養食をきちんと与えているのだから。
不調のときはササミ粥を出せば喜んで食べて体調も戻ったけれど
ササミ粥では栄養が足りないからドライフードでなければダッシュ(走り出すさま)

が、1歳になってフロームの成犬用に切り替えた途端に
エリーが頑なに食べなくなった。
「ドッグフードを食べないのは甘やかしてオヤツをあげるから」
・・・という事態にならないよう、私達は馬鹿馬鹿しいほどに
「本や獣医師が推奨する正しい飼主の姿」を守り続けた。
本当に食べないのだ。

上記のショップはフローム専門だったので、今度は逆方向に
車で30分ほどの場所に新しくできたショップに行った。
吟味されたプレミアムフードしか置かないという店だ。
ロイヤルカナン。最初食べたが、どんどん食欲が落ちていった。
テクニカル。全く食べず、1袋全部がゴミになったもうやだ〜(悲しい顔)
ナチュラルライフ。これは食べた。しかも長期間もった。
よその食欲不振犬でも「これなら!」という話があり
とても不思議なフードだった(笑)
定期的にくるササミ粥を必要とする日以外、これを食べ続けた。
その頃から彼女はディスク遊びを始めたが、貧相な体で
許せばいつまでも遊び続ける謎のタフネスぶりだった。
(1時間半ボール遊びを続け、強制終了とか)

それで充分なはずなのに満足しないのは人間の業である。
マナーレッスンの先生から
「フードには未知の有害物質が入っている可能性もある。
1種類だけに頼らず2〜3種類のフードを順番で使った
方がリスクを分散できるかも」と言われたことと
エリーの毛艶がよろしくないことで、私はもう1種類
食べられるフードを見つけてやろうと考えた。
ニュートロのナチュラルチョイス(ラム&ライス)は
どうだろうか。評判のいいフードだ。
おお、食べるじゃないか。よろしい、よろしい。
1997年年末のことだった。エリー2歳5ヶ月。
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